覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)



 ……先輩だから、こんな気長に待っててくれるんだよな。

 頑張らねば。
 目をかけてくれている……

 ……かどうかはよくわからなけど、先輩のためにもっ。

 衣茉は、朝早く起きて書こうとアラームをセットし直しながら、ベッドに入る。

「恋のドキドキの疑似体験か。
 じゃあ、近場のジェットコースターでもいいんじゃないか?

 ついていってやろうか」
と衣茉の話を聞いた秋馬は言っていた。

 先輩、絶叫マシン好きですもんね、と思いながら、衣茉は断った。