……先輩だから、こんな気長に待っててくれるんだよな。 頑張らねば。 目をかけてくれている…… ……かどうかはよくわからなけど、先輩のためにもっ。 衣茉は、朝早く起きて書こうとアラームをセットし直しながら、ベッドに入る。 「恋のドキドキの疑似体験か。 じゃあ、近場のジェットコースターでもいいんじゃないか? ついていってやろうか」 と衣茉の話を聞いた秋馬は言っていた。 先輩、絶叫マシン好きですもんね、と思いながら、衣茉は断った。