「吉行、俺こっちに寄るから」 そうわざと吉行の名を呼び、ひとつ隣の席に移る。 しまった。 祝の正面が吉行になってしまったぞ、と思ったが、衣茉が微笑み、 「ありがとうございます」 と自分に向かい、言ってきたので、まあ、いいかと思った。