「……そういえば、そうだったな。 俺はお前に傘を差しかけるまでが一大決心だったんで、そのあとのことは忘れてたわ」 そう秋馬はぼやく。 「先輩の傘、大人気でしたね」 と衣茉が笑うと、秋馬は、 「せめて俺が大人気と言えよ~っ」 と叫んでいた。