「私は課長と山の中に行きたいです」
衣茉の頭の中には、取材と称して吊り橋とドキドキを求めウロついたあの日の、濃い緑に包まれた山の中が見えていた。
ひんやりとして、のんびりとしたあの空気をもう一度、課長とともに感じたい。
そう衣茉は思っていた。
「わかった。
じゃあ、一緒に山に行って、タヌキの里でご飯を食べよう」
「課長、あの店の名前、タヌキの里じゃなくて、『チヨ』です」
と言うだけの理性は、幸い、まだ衣茉に残されていた。
衣茉の頭の中には、取材と称して吊り橋とドキドキを求めウロついたあの日の、濃い緑に包まれた山の中が見えていた。
ひんやりとして、のんびりとしたあの空気をもう一度、課長とともに感じたい。
そう衣茉は思っていた。
「わかった。
じゃあ、一緒に山に行って、タヌキの里でご飯を食べよう」
「課長、あの店の名前、タヌキの里じゃなくて、『チヨ』です」
と言うだけの理性は、幸い、まだ衣茉に残されていた。



