「バナナは……
バナナは美味しいんですかね?」
「しっかりしろ。
お前の口癖は、バナナはオヤツに入るんですか、だろ」
「『ほぼほぼ』って打ったつもりだったんですが、濁点を打つ力がなかったんですかね。
『ほほほほ』になって、この人高笑いしています。
『時機を逸した』が、『常軌を逸した』になってるし……」
「しっかりしろ。
今、常軌を逸してるのはお前だ。
終わったら、美味しいものでも食べに行こう」
八尋は今日、何度目かのその言葉でねぎらってくれた。
不器用な八尋は、他に衣茉が喜びそうなことを知らないらしい。
だが、衣茉は言った。
バナナは美味しいんですかね?」
「しっかりしろ。
お前の口癖は、バナナはオヤツに入るんですか、だろ」
「『ほぼほぼ』って打ったつもりだったんですが、濁点を打つ力がなかったんですかね。
『ほほほほ』になって、この人高笑いしています。
『時機を逸した』が、『常軌を逸した』になってるし……」
「しっかりしろ。
今、常軌を逸してるのはお前だ。
終わったら、美味しいものでも食べに行こう」
八尋は今日、何度目かのその言葉でねぎらってくれた。
不器用な八尋は、他に衣茉が喜びそうなことを知らないらしい。
だが、衣茉は言った。



