覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「てめ、ふざけてんのかっ。
 言われたとこくらいちゃんと直せっ。

 俺の最後の大会、お前のせいで団体戦負けたこと、根に持ってるわけじゃないが、頑張れっ」

 そう秋馬は笑顔もなく言ってくる。

 途中で何度か八尋が差し入れを持って来てくれ、家の掃除をしてくれた。

「大丈夫か? 衣茉。
 終わったら美味しいものでも食べに行こうな」

 仕事が終わるとすぐに家に帰って書いている衣茉に、八尋は、そんなやさしい言葉をかけてくれる。

 疲れてる衣茉の口からは、ただただ本音がダダ漏れる。

「ありがとうございます。
 仕事のときには全然わからなかったけど。

 課長、意外と優しいですね。
 課長と結婚する女性は幸せ者ですね」

「いや、その女性はお前だろ。
 大丈夫か」