覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 こちらを振り返った八尋に小さく手を振ってみたが、八尋に見えているのかはわからない。

 高さがあるからだ。

「だから、そんな高い位置の部屋、みんなにどうやって覗いてもらうつもりなんだ。
 ドローンかっ?」
と言うツッコミもないまま、衣茉は部屋に戻り、やれやれ、ちょっとくつろいでから風呂に入ろうっと、と思った。