ワインを呑んで、酔ったりしたら、ちょっとはいい雰囲気になったのだろうが、二人とも酒に強く、酔わなかった。 弁当を食べたあと、八尋が後片付けをしてくれ、掃除をしてくれ。 衣茉はそれを必死に手伝う。 「よし、だいたい片付いたな。 じゃあ、俺は帰るから」 「ありがとうございましたっ」 とちょっと体育会系な感じに衣茉は頭を下げた。 ありがとうございました、親分っ、くらいの勢いで、八尋に忠誠心が湧いていた。 玄関まで見送りに出る。