覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 入ってきて、めんどくさいような、嬉しいような。

 さらに打ち返す返事を思いつかないので、入ってこない方がよかったような。

 でも、あのまま終わって返事もなかったら、少し寂しいような……と思いながら見ると、

「おやすみなさい」
と可愛いシロクマのスタンプが送られてきていた。

 人間でもなかなか被らないナイトキャップを被ったシロクマが、眠い目をこすりながら、電気を消そうとしているスタンプだ。

 まじまじと八尋はそのスタンプを眺める。

 何故、シロクマなんだろう。

 あいつを動物にたとえるなら、うさぎとか、小鳥とか、仔猫とかじゃないか?

 いや、そこそこデカいんだが、なんとなくイメージ的に。

 もちろん、衣茉は単に可愛いからシロクマのスタンプを使っただけで。

 これがおのれの化身です、と思って送ったわけではないのだが。

 八尋はそう思い、しばし悩んだ。