覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「……衣茉、どうかしたのか?」
と訊くと、

「えっ? あっ、すみませんっ。
 ちょっといろいろ思い出して、喜んでましたっ」
と衣茉は言う。

 喜んでたのか、今のっ!?

 衣茉は、いろいろ心の中で大騒ぎしながらも、一番大きな気持ちは嬉しい、だったので、そう答えたのだが。

 八尋には、その一言は衝撃的すぎた。

 ……こいつは嬉しいときにも青くなったりするんだな、覚えておこう、今後のために、と八尋は思う。