覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 


 お昼休みが終わり、戻ろうとした衣茉はメールが届いているのに気がついた。

 ……ん?

 沢木さんからだっ。

 しまった。
 いつ来たんだろっ。

 沢木さんからのメールだけ、なんかゴージャスな感じに鳴るようにしとければよかったっ、
と衣茉は、秋馬に、

「いやっ。
 俺も同じ編集なんだけどっ?」
と叫ばれそうなことを思う。

『全然駄目でした』

『あなたに頼んだ私が馬鹿でした』

『なんでこんなものを提出しておいて、のうのうと生きてるんですか?』

 悪い想像ばかりが頭をよぎる。

 よく考えたら、編集さんがわざわざ、そんなことを言ってくるわけもないのだが。