覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「僕は一度や二度断られたくらいでは引かないよ。
 祝さん、君のうちに行ってもいい?」

「駄目です」

「僕は二度や三度断られたくらいでは引かないよ。
 祝さん、君のうちに行ってもいい?」

「駄目です」

「僕は三度や四度断られたくらいでは引かないよ。
 祝さん、君のうちに……」

「玖村さん、どっか壊れてんすか?」

 そこで、さすがに吉行が止めてくれた。

「あの~、玖村さん。
 今は駄目です、すみません。

 実は……家が片付いていないので」

 そう衣茉は苦笑いして、

「じゃあ、誰が言っても駄目なんじゃないか」
と八尋に呆れられた。