覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 

「よくぞ、俺を突き放してくれたな」

 次の日、バスの中で、衣茉は八尋にそう言われた。

 まるで、
「よくぞ、ここまでたどり着いたな」
とラスボスに言われるかのごとく重々しく。

「ありがとう。
 礼を言う」
と言う八尋とともにバスを降りると、吉行たちが待っていた。

「おはよう」
「おはようございます」

 そんな感じに挨拶し合いながら、並んで歩く。