覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 

 その日の夜。

 寝ようとした衣茉の枕元でスマホが光り、メッセージが入ってきた。

『こんばんは』

 ……八尋課長からだっ、
とさっきの言葉通り、すいすい進むゲームより嬉しく思いながら、衣茉はそのメッセージを開ける。

『すまない。
 IDのパスワードを教えてくれ』

 既読になってしまっていたが。
 衣茉はもう、見なかったフリをして寝た。