覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)




 次の日はちゃんと衣茉を家まで送れた。

 また二人で森の中を歩く。

 ああ、もうすぐ森を出てしまう。

 祝がそろそろ、じゃあって言うな。

 もうじゃあなのか……。

 ここでさよならなのか? と思ったとき、八尋は、ぴたりと足を止めていた。

 どうしたんですか? というように、衣茉も立ち止まる。

「い……

 祝」

 衣茉があのシロクマの目で自分を見上げている。

「その……