覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 


 玖村さん、なんていい人だ。

 この世に祝が二人いたら、一人玖村さんに……

 いや、駄目だ。
 どっちの祝も俺のものだ、とよくわからない妄想をしながら、八尋は会議に出る。

 無事に帰ったら連絡をくれ、と言っておいたので、途中、衣茉から、

『今、着きました。
 いつもありがとうございます』
というメッセージとともに、衣茉の化身であるシロクマのスタンプが送られてきた。

 シロクマは衣茉のように微笑んでいる。

 そのシロクマを見ている八尋も、いつの間にか微笑んでいた。