覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 


 八尋はそのあともしばらく悩んでいた。

 俺が終わるまで、何処かで待っててくれというのも危険だ。

 八尋の妄想の中、衣茉が近くの店でお茶でも飲みながら待っている。

 ナンパされる。

 逃げるんだ、祝っ。

 店に強盗が入る。

 逃げるんだ、祝っ。

 いろいろ考えているうちに、仕事に身が入らなくなってきたので、気分転換に倉庫に手帳をとりに行くことにした。

 年末に取引先の会社からもらえる手帳のあまりがまだあるので、いる方はどうぞと総務に言われていたからだ。

 そろそろ次の手帳が入るからだろう。