覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「いえ、『憎しみの肉まん』って語呂がいいなと思って、メモしようと思ってたら、何故か『肉市民の肉まん』に」

「いやっ、そもそも、なんでわざわざ『憎しみの肉まん』をメモしようとするのよっ。

 『にっこり微笑んだ課長にときめいた』って打ちなさいよ~っ」
と廊下に響く声で叫ばれる。

 通る人たちが、
 にっこり微笑んだ課長にときめくんだ……という顔で通っていく。

 玖村も、
 にっこり微笑んだ課長にときめくんだ……という顔で通っていった。