「そんなことがあったのか」 八尋との話を聞いた秋馬が呆れる。 「お前んとこ、結構な一流企業だよな。 妙な上司がいたもんだな。 で、二人でドラッグストア行ってなにしたんだ?」 「新しいシャンプーと生ごみの袋を買いましたね」 「そのあとは?」 「図書館に行きました」 「図書館行って、何をしたんだ?」 「もう閉館してたんで。 外の返却ボックスに本を突っ込んで帰りました。 私の伝票の字が汚い話をされながら」 「……それで恋を始められたら恋愛作家として、かなり優秀だな」