覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「この子はお前の従妹なんだよな?
 年下だよな?」
と何故か八尋に確認される。

 おそらく、沙里の方が偉そうだからだろう。

「……昔は可愛かったんですけどね。
 可愛がっていたはずが、いつの間にか、立場が逆転していて。

 私が面倒見られる立場に」

 そんな衣茉の前で、沙里は、
「みんなが小説家の先生を見たいって言うから、ここで待ってたの」
と言い出す。

「あの、私、一応、内緒にしてるんだけど……」

「大丈夫だよ。
 ネットに上げないよう、事前に言っといたし。

 みんな小説とか、興味ないし、読まないから。

 あ、この子は読むけど、腐女子だから、衣茉の書くような話に興味はないって」

 ……私は今何故、私が書くものに興味のない人たちに取り囲まれているのでしょう。