覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)




「却下だ、ボツだ。
 なんだ、これ。

 付き合ってもないのに、いきなり課長が結婚したいと言ってくるとか、お前、頭おかしいのか」
と秋馬にプロットを投げ捨てられる。

 ……そのセリフ、月島課長に言ってください。

 翌日、なにか書けてるものがあるなら、仕事終わりに、ちょっと寄れ、と言われて、編集部に顔を出したのだが。

 ……なにもないと言うべきだったな、と衣茉は後悔していた。

「それから、こっちも駄目だ。
 これ、ラブコメだろ」

 俺は純愛を書いてこいと言ったんだ、と言われ、
「言いましたっけ?」
と訊き返すと、

「恋愛といえば純愛だろう!」
と言われてしまう。