「課長、タピオカ嫌いなんじゃないんですかっ?」
「飲んだことも食べたこともないのに、好きも嫌いもない」
「だって、タピオカが好きってだけで、お見合い断ったんですよねっ?」
「いや、単に、流行りを追うようなタイプは俺といても退屈だろうと思って。
お前がタピオカを好きと言っても、別に流行りを追っているわけでもなさそうだし」
「そうなんですっ」
と衣茉は身を乗り出した。
私は流行る前から、タピオカが好きでっ、と語ろうとしたが、その前に八尋が深く頷き言った。
「お前のことだ。
なにか深い考えがあって、タピオカが好きなんだろう」
いや、タピオカを好きになる深い考えってなんだ……。
「熟考の末、好きになったに違いない」
ヤバイ。
課長の中で、私と、あの最初に書いた難解な小説の登場人物がごっちゃになっているっ。
あれは、心を無にして書いたと言ったではないですかっ、と衣茉は思ったが、
「月島くん」
と他の部署の部長に呼ばれ、八尋は行ってしまった。
「飲んだことも食べたこともないのに、好きも嫌いもない」
「だって、タピオカが好きってだけで、お見合い断ったんですよねっ?」
「いや、単に、流行りを追うようなタイプは俺といても退屈だろうと思って。
お前がタピオカを好きと言っても、別に流行りを追っているわけでもなさそうだし」
「そうなんですっ」
と衣茉は身を乗り出した。
私は流行る前から、タピオカが好きでっ、と語ろうとしたが、その前に八尋が深く頷き言った。
「お前のことだ。
なにか深い考えがあって、タピオカが好きなんだろう」
いや、タピオカを好きになる深い考えってなんだ……。
「熟考の末、好きになったに違いない」
ヤバイ。
課長の中で、私と、あの最初に書いた難解な小説の登場人物がごっちゃになっているっ。
あれは、心を無にして書いたと言ったではないですかっ、と衣茉は思ったが、
「月島くん」
と他の部署の部長に呼ばれ、八尋は行ってしまった。



