覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 

 そのあともしばらく、千栄子と衣茉は楽しげに雑談をしていた。

「この間、親戚の家に行ったら、『燃えるゴミ』と『燃えたいゴミ』があったんですよ。

 燃えたいゴミって、なんだかわからないので、どっちに捨てたらいいのか迷っちゃって。

 燃えるゴミになりたいけど、燃え上がれないゴミなのか。

 火がつきにくいゴミなのか。

 有毒ガスが出るゴミなのか。

 とか考えてて、気がついたんですよっ。

 これ、きっと『燃えないゴミ』だ! って」

「……メガネをかけろ」

「まあ、ほんとうにいいお嬢さんねえ」