覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「週末帰ってきなさいよ」

「え、週末は……」

 なんとなく、衣茉と過ごしたいと思っていたが。

 別に約束はとりつけてはいなかった。

「ちょうどいい見合いがあるのよ」

 なんだ、ちょうどいい見合いって。

「見合いってそんな急にあるものなのか?」

 不審に思い、訊いてみると、案の定、

「それがさー、佐竹さんが息子さんにお見合い用意してたんだけど。
 直前になって、やっぱり、好きな人がいるんでって言い出したらしいのよ~。

 それで困っちゃったらしくてさ。

 相手のお嬢さんちは、結婚したくない娘を無理やり帰省させたんで、誰でもいいから見合いして欲しいって言ってるんだって」

 その見合い、開催する意味はあるのだろうか……?