あっれ~、綾原先生だ。 気を抜くと高校生に間違われる童顔の男、椿は、自分の乗っているバスに衣茉が乗ってきたのに気がついた。 出先から社に戻る途中だった。 窓ガラスに映る衣茉はずいぶんな男前と並んで立っている。 お似合いだなあ、と思いながら、衣茉の方に背を向けて座っているのをいいことに、話を聞いていた。 「今日も送っていってもいいか」 おっとっ。 ずいぶん積極的だな、この人。 綾原先生、いよいよラブロマンスかけそうですよ、秋馬さんっ。