覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 


 以下がこのとき、衣茉の頭の中で起こっていたことである。

 衣茉は、素敵なお店の内装。

 食事の様子。

 店員さんの立ち居振る舞いなどを頭の中でメモしていた。

 そこで、ふと、八尋が目に入る。

 ……ふむ。

 目の前になんかすごいイケメン、と心のメモを書いたあとで、ふと疑問に思う。

 私は何故、今、この人と食事をしているのだろう、と。

 急に、我に返ったというか。

 かなりのイケメン。

 長身。

 たぶん、若手で一番の出世頭。

 なんだかんだで優しい。

 何故、この人は今、私とこうしているのだろう?

 いきなりこんな人が結婚してくれと言ってくるなんて、よく考えたら、おかしくないだろうか?