衣茉は八尋と話しながら、頭の中で、いろいろとメモをとっていた。 さすがに食事中にメモをとり出したりしては悪いかと思ったからだった。 だが、書けないその内容を忘れまいとするあまりに、時折、上の空になり、 「無視か。 無視か。 無視かというセリフすら、無視か」 と言われているのにも気づいてはいなかった。