覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「若手の中で先陣を切って、八尋が課長になったときも、祝ってやったのにっ。
 俺から憧れの祝を奪っていくとはっ。

 祝って祝をとられるって、なんか韻踏んでねっ?」

 ……錯乱しておられるようだ。

 そっと去るべきか。

 後輩として、このまま罵られるべきなのか。

 それはともかくとして、あの森の近くに住んでいますとかいう不思議な女に憧れる(やから)もいるんだな……、
と妙な感心をしながら、八尋は、のたうつ玖村を眺めていた。