覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

「俺は、たまたまスマホ見てて。
 メッセージを開けてみるのは間に合わなかったけど。

 祝が送信取り消しする前に、一瞬通知として現れたメッセージを早業で読んでたんだよっ。

 なのに、なにそれっ。

 俺はどうすればよかったわけっ?
 消されたメッセージに対して、返信すればよかったわけ!?」

 返信はしてないです、ただ、のちに本人に、結婚してみないか、と言ってみただけです、と思う八尋の前で、

「いや、嘘だろっ。
 そんな莫迦なっ。

 俺にも同じチャンスがあったのかよっ」
といつも面倒見のいい先輩が頭を抱えて苦悩する。

「おのれ~、八尋~っ」

 まるで自分が目の前にいないかのように、玖村はのたうち、呪いはじめる。