覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 


 一方、廊下で、ちょっと待ったあっ、と叫ばれていた八尋は、いきなり話に飛び込んできた先輩の玖村(くむら)を見る。

 さっぱりした容姿で感じが良く、面倒見のいい先輩だ。

 ちょっと小柄で。
 女性にしては大きめの衣茉と同じくらいか、それよりちょっと大きいくらいの背丈だ。

「なにそれ、お前。

 はっ?
 あのメッセージがきっかけで、祝と付き合うようになったってのか?」

 いや、付き合ってはいませんが、と思う八尋に玖村は言う。

「そんな莫迦なっ。

 なんで、そんなことにっ。
 俺も見たのに、あのメッセージッ」

「えっ?」