覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

腹鼓(はらつづみ)を打ちたくなるとか」

 なに莫迦なことを言ってるんですか、と言われるかと思ったが、
「なるほど」
と衣茉は重々しく頷く。

 今にもメモをとりはじめそうだ。

 お前、今の話を恋愛ものの何処に挿入するつもりなんだ、と思ったとき、衣茉が言った。

「まあ、おばあちゃんがタヌキなのは、本当のことなんですけどね」

「えっ?」