覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 課長といるとドキドキしないと言われた八尋は、焦ってスマホで、衣茉がさらにドキドキしてくれそうな場所を探していたのだ。

 ちょっと意地になっていた。

 衣茉はスマホの画面を身を乗り出して見、こくりと頷いた。

「行ってみましょう。
 でも、時間大丈夫ですか?

 帰りのバスとか、新幹線とか。

 あ、でも、間に合うのかなって不安になって、ハラハラしますね」

「ハラハラしてどうする。
 ドキドキしろ」
と言われながら、急いで蕎麦を食べ、店を出た。