クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「……怖くないって言ったら、嘘になります。」

 もちろん、りおくんや大貴君以外の男の人は怖い。

 今にも逃げ出してしまいたいほど、脈が速くなっている。

 でもそれを言い訳にして逃げるのは……やめたほうがいいと、思っている。

「だけどいつまでも、こんな事言ってちゃダメだから……頑張ってます。けどまだ、怖いんですけど……。」

「いいえ、南持先輩はすごいです。そんな姿勢を取れるだけでも、誇れる事ですよ。」

 ネガティブ思考になりかけた私に、彼がはっきりとそう言ってくれる。

「……そう、ですか?」

「はい、そうですよ! 僕は先輩のこと何も知らないのでどうとも言えないんですが、先輩のその言葉だけで頑張ってるんだと分かったくらいですもん!」

 自信を持ってください!と言わんばかりの瞳で見つめられ、少し俯きがちだった気持ちが元気づけられる気がした。

 そう、なのかは分からないけど……他の人から見たら、そう見えるんだ……。

 少しずつなら……克服、できるかな。

 これ以上りおくんに面倒をかけない為にも、大人になって困らないようにする為にも。