クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「あのっ……もしよければなんですが、お手伝いしましょうか……?」

「え?」

 お節介なのは知ってる。何回も言われてきた。

 男の人が苦手なのに何言ってんだって言われても、おかしくない。

 自分で茨の道に入っていっているようなもの。

 ……それでも、今にも倒れそうな人を放っておくわけにはいかなかった。

「いいんですか? 先輩は男子苦手なはずじゃ……。いや、むしろ手伝ってもらえるのは嬉しいんですけど……。」

 何度か言葉を呟き、あたふたとしている彼。

 けどその直後に決意を固めたように、私の瞳をまっすぐに見た。

「先輩には申し訳ないんですが、それじゃあ手伝ってもらっちゃっていいですか?」

「はい、私もそのつもりでしたし……大丈夫、です。」

 怖いのは変わりない。でもここでも逃げたら、もっと恐怖症が進んでしまいそうで。

 これ以上男の子を嫌いになるより、恐怖症が治らなくなるのが怖くなった。

 私も、頑張るしかないんだ……。

 彼の言葉に無理やりな笑顔で返事をし、中に入らせてもらった。