クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 私は好きだけど、大変なのは否めない。

 そんな事を考えながら、時々窓の外を見ながら、日誌を書き進め続けた。



 よし、できた。

 日誌をぱたんと閉じ、椅子から立ち上がって教室を後にする。

 先生、どこにいるのかな……?

 私のクラスは先生に直接日誌を渡さなければいけないというルールがあり、職員室に先生が居ない時がある。

 でもまずは職員室に行ってみなきゃだよね!

 そう思い、ちらっと職員室を覗く。

 ええっと、先生は……あ、先生発見。

 手前の席で作業をしている先生が見えて、ノックをしてから職員室に入る。

「先生、日誌持ってきました。」

「おぉ、ありがとな南持。」

 私から日誌を受け取った先生は数秒目を通し、日誌を近くの棚にしまった。

「南持はまとめるのが上手いから、日誌もよく見やすい。他の生徒にも見習ってほしいものだな。」

「あ、ありがとうございます。」

 突然褒められてしまい、驚きながらもお礼を返す。

 そんなに上手ではないと思うけど、私……。