クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 志珠ちゃんが元気じゃなかったら、私も元気じゃなくなっちゃうから。

 ……それは流石に言い過ぎだと思われるかな。

 でも本当に、志珠ちゃんには元気で居てほしいから。

 ぎゅーっと、力いっぱい志珠ちゃんを抱きしめる。

「うらら、なんか力強くない……?」

「そうかな? 志珠ちゃんに早く元気になってほしいからいっぱいぎゅーってしてるの!」

「……待って、うらら離してくれ。」

「ふぇ?」

 何で?と言う間に、志珠ちゃんは私を引き離す。

 私、何かしちゃった……?

 こんな強引に引き離されるなんて……志珠ちゃんにとって、私は嫌な事をしてしまったのかもしれない。

 そんな不安に駆られて、「ごめんね。」と謝ろうと口を開く。

 ……だけどその前に、ぐいっと腕を掴まれて引き寄せられた。

「凛遠、めっちゃヤバい顔してる~。どんだけ嫉妬してんのよ。」

「うるせぇ、嫉妬じゃねぇよ。」

「……それで嫉妬じゃないなら、何て言うのかしら。」

 し、嫉妬……?

 りおくんに抱き寄せられながら、二人の掛け合いを疑問視しながら聞く。