クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 ……っ。ほんと、そういうところだよ。

 ずるすぎる、うららは。

 可愛すぎんだろーが……。

「そうか。」

「りおくんは眠れた?」

「あぁ、うららを抱きしめたからかいつもよりも眠れた。」

「そうなんだねっ! 考えてる事りおくんと一緒で嬉しいっ。」

 昨日と同じ言葉を言ううららに、愛おしさが限界に近付く。

 もしかすると限界は越えているかもしれないが、今はそこまで考えられなかった。

 花が咲くように、ふわりと笑ったうらら。

 そのせいで、心臓が締め付けられるような感覚に陥ったから。

 ……それに。

『龍己って何考えてるか分かんねーよな。ちょっと怖くね?』

 優しく話してくれるのは、うららだけだから。

『クールな顔して物騒な事考えてたりしてな。それだったら龍己と一緒の考え方になりたくねーわ。』

 一緒だって嬉しがってくれるのも、うららだけだから。

 ……だから、絶対に離さない。

「りおくん?」

 不思議そうな表情を浮かべたうららに、何でもないと言うように頭を撫でる。