クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「良い子だ。」

 最後にわしゃっとうららの頭を撫で、俺は部屋を後にする。

「りおくん、今日は本当にありがとうっ。また明日!」

 直後に追いかけてくる、可愛いの上限を超えたような言葉を耳に残しながら。



 うららと俺の家は、隣同士。

 だからすぐに自分の家には着き、鍵を開けて早速自分の部屋に入った。

 スクールバッグを床に投げ、そのままベッドに座り込む。

 ……そして、情けないほど熱くなっている自分の頬に手を当てた。

「……ったく、いつになったら自覚すんだよ。あんなの、マジで自覚しないとヤバすぎるだろ。」

 あんな可愛い生き物、野放しにしとけない。

 悪い奴に取って食われる可能性だってある。むしろ、その可能性が大きすぎる。

 そんな事にならないように牽制はしているが、いつそういった目に遭うかどうか分かるわけない。

 それに……今日の一件もあるから、安心できるわけがなかった。

『っ……りおくんっ……!』

 部活からの帰り道、まさかうららと会えるとは思ってなかった。