クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 話はその事だったらしく、りおくんが今足の手当てをしてくれている。

 お母さんはそのお話を聞いた時、すごく驚いていた。

『えっ!? いつどこで!? 何があったの、うらら……!』

 心配してくれるのは嬉しいけど、あんなにびっくりさせちゃう事だったのかな……。

 私が怪我する事はよくある事だし、そこまで驚かれたら申し訳なくなっちゃう。

 少しして落ち着きを取り戻した後、お母さんが手当てをしてくれようとした時。

『僕がしますよ。おばさんは休んでてください。』

 ……って言ってくれて、今に至っている。

 ううっ、何から何まで申し訳ないな……。

 手当くらい自分でできると言ったのに、りおくんは心配性らしくさせてはくれない。

 まぁ、不器用だから苦手だけど……それでも、りおくんにさせてしまうのは罪悪感でいっぱいだった。

「ん、できた。」

「りおくん、ありがとう。……でも、ここまでされたら流石に罪悪感が凄いよ。」

「だから気にしなくていいって言っただろ?」

 絶対、りおくんはその一点張りだ……。