鍵を職員室に返し、りおくんと一緒に学校を出る。

 外はもう暗くなり始めていて、辺りも薄暗くなっていた。

 早く帰らなきゃ、本当に真っ暗になっちゃうっ……!

 そう思い、少しだけ足の速度を上げようと力を入れた時。

「……っ。」

 痛っ……。

 左足に激痛が走り、反射的に顔を歪める。

 私が足を止めた事で、りおくんも一緒に止まってくれる。

「どうした、うらら。」

「……う、ううんっ。何でもないっ。」

 こんなところでまで、りおくんに迷惑をかけるなんてダメ。

 結構足が痛いから涙も滲みかけたけど、必死に我慢する。

 でも何故か、りおくんはその場にかがんだ。

「ほら、うらら乗れ。」

「え……?」

「足、痛めてんだろ? さっきから足庇ってるように見えたから、おぶって帰る。」

 何で分かったんだろう……りおくん、すごい。

「だ、だけどそこまでしてもらうわけにはっ……!」

 流石に申し訳なさすぎるよっ……!

 今日だけで何度助けられたか分からないのに、これ以上は……。