クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 これ、完全に抱きしめられてる、よねっ……?

 まるで抱き枕かというように、完全に抱きしめられている。

 ……その瞬間、一気に体が硬直した。

 この人、男の人……っ!?

「っ……あ、のっ……。」

 無理だ、声が上手く出ない。

 まさか男の人だと思ってなかった。

 遠くから見たら女の子にしか見えなかったし、髪も結んでいるからてっきり……。

 なんとか離してもらおうとするも、一向に背中に回された腕は緩まない。

 段々と呼吸が浅くなってくるのが分かって、肩で大きな息をする。

 この人には悪いけど、もう離してほしい……っ。

 すると途端に、急に腕が緩められた。

 ……っ、えっ?

 その速さがすごく速くて、拍子抜けしそうになる。

 ……だけど次のその人の行動にも、驚く事になった。

「ごめんなさいっ!」

 なんと……まさかの土下座なるものを、私の目の前でしたのだ。

「えっ、えっと……あ、頭を上げてください……。」

 いくら男の人だからと言って、土下座をされちゃあこう言うしかない。