クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 その時、私の視界の隅にたくさんの資料を持っている生徒さんが入った。

 渡り廊下と二階を繋いでいる階段を降りてきていて、前があまり見えていないのかよろよろとふらついている。

 大丈夫かな、あれ……。

 見てるだけでもひやひやして、片手を口に当てる。

 ……っ、危ないっ!

 このまま落っこちちゃいそうだ……という私の予感は見事当たった。

 階段を踏み間違えてしまったのか、たくさんの資料を散らばせながら階段から落ちるその生徒さん。

 私はつい、その生徒さんの下敷きになるように走っていった。

 ドサー!っと、漫画みたいな音が辺りに響く。

 見てみると周りに資料がたくさん舞っていて、結構遠くに飛んでいってしまったものもあった。

 だ、だけど生徒さんは……!

 怪我でもしちゃってたら大変だ……!と思いながら、視線を向ける。

 ……でもそれでようやく、今の自分の状態に気付けた。

 ま、待って……この体制、って……っ。

 慌てて出て行ってしまったからか、それとも生徒さんがすごい勢いで落ちてきたからか。