クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「っていうか、何で急に飛び出していったんだよ。そんなに大事な忘れ物だったのか?」

「う、うんっ! これ、落としちゃってたの……。」

 「だから探しに行ったんだよ!」と付け加えて、生徒手帳に挟んでいたお守りを見せる。

 するとりおくんは、何故だか驚いたような顔をした。

 目を見開いていて、感情が読みにくいような顔。

 驚いてるって事だけは、分かるけど……。

「これ、って……前に俺があげたやつ、だよな?」

「そうだよ! りおくんがくれたものだったから、失くす事だけは絶対にしたくなかったから……。」

 これがあるからか分からないけど、いじめられても少しの事で泣かなくなった。

 本当におまじないがかけてあるのかって思うくらいに、私を守ってくれるお守り。

 その時の事を思い出しながら、頬を綻ばせる。

 そうしていたその時、りおくんが呆れたような息を吐いた。

「そんなん失くしたっていくらでもやるから、あんな怖い思いしてまで取りに行くな。」

 りおくん、冷たい……。

 私のことを考えてくれているんだって思いは伝わってくるけど、そんな言い方しなくたって……。