クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 その事に私は一気に緊張と恐怖の糸が切れ、心の底からのため息を吐き出した。

 はぁ……こわ、かった……っ。

 私は押しに押されまくったら断れないし、あんな風に掴まれたら抵抗もできない。

 だから本当に、りおくんが来てくれて良かった……っ。

「……ったく、うらら何絡まれてんだよ。あーいう時は声出せっていつも言ってるだろ?」

「……ご、ごめんなさい。」

 そういえば、いつもりおくんはそう言ってくれる気がする。

 何かあったら声を出せ。どんなに小さくても良いから、助けを求めろ……って。

 幼い頃から何度も聞かされた言葉だから、私も分かってはいる。

 それでも行動に移すのは、まだ無理があった。

「今度からは、そうするからっ……」

「今度、なんてあってたまるか。」

 そ、そう、だよね……。

 私ももうあんな怖い思いはしたくないし、りおくんにも手間かけさせちゃう。

 それじゃあ今度がないように、これからは行動に気を付けようっ。

 改めて心に誓い、両手に拳を作る。

 その時そんな決意をしていた私に、りおくんが疑問を投げてきた。