クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 そう考えれば、りおくんには良いところしかないような……。

 かっこいいしクールだけど優しいし……もしかするとりおくんは、神様なのかもしれない。

「……あれっ?」

 お弁当を食べ終え、片付け終わった時。

 私はあるものがなくなっている事に気付いた。

 な、ないっ……!

 りおくんから貰った、お守りっ……。

『もうやだぁ……! みんなわたしのこと、いじめてくるっ……。』

『……仕方ねぇな。うらら、これ持っとけ。これがうららを守ってくれる。』

『ほ、ほんとう……?』

『あぁ。これにはうららを守ってくれるようにまじないをかけてるから、大丈夫だ。何かあれば、俺もすぐ行くし。』

『うぅっ……あり、がとっ。りおくん大好きっ……。』

 まだ私が小学生だった頃、クラスメイトによくいじめられていた。

 男の子と女の子どっちにも嫌がらせをされちゃっていて、学校に行くのが辛くなっていた。

 そうしてぐしゃぐしゃに泣き崩れていた私に、手を差し出してくれたのがりおくんだった。

 優しい言葉と共に渡されたのは、私の瞳の色と同じターコイズブルーの可愛いお守り。