クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 それに私もつられて、ふふっと微笑んだ。

 今まで幼馴染だったから、これからどうすればいいのか困る事もあるかもしれないけど。

 ……きっとりおくんとなら、何とかなるから。

 根拠のない自信があるからこそ、りおくんに気を許せる。

 大好きな、私の初めての恋人。

「大人になったら結婚しような。」

「えっ、それは早い気がっ……。」

「どうせあと四年したら結婚できる年になるんだ。早くなんかない。」

 中学生から結婚考えるのは、絶対早いよっ……!

 と言ったけど、私も多分まんざらじゃない。

 りおくんと大人になっても、一緒に居たいって思ってるから。

 私たちはその事にまた、ふふっと微笑みあった。

 ……だからだろう。

「これから覚悟はしとけよ、うらら。」

 再び、キスを落とされる。

 それはさっきと違い頬だったけど、私の顔が真っ赤になったのは言うまでもない。

 【FIN】