クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 昨日は熱のせいで、勢いのまま言ってしまった言葉を。

 私はきゅっと唇を結んだあとに、りおくんに笑顔を見せて口にした。

「大好きだよっ、りおくん!」

「……俺も大好きだ。愛してる。」

 あ、愛してる……ううっ、それは恥ずかしい……。

 けど、りおくんも言ってくれたから……。

「わ、私も愛してる……!」

 唇は震えていたけど、精一杯好きが伝わるように頑張った。

 ……でも、待てども待てどもりおくんからの反応がない。

 あれ、どうしたんだろう……。

 不安になり、心の中で慌ててしまう。

 だけどそんな心配は無用だったらしく、大きなため息と共にこんな言葉が私の耳に届いた。

「はぁ……自分が可愛いの分かってないだろ。」

「はへっ……!?」

 か、かわ、可愛いって……!?

 私、可愛くなんてないと思うんだけどっ……。

 でも大好きな人から言われて嫌な気持ちになるわけもなく、素直に喜びを噛み締めた。

 ……のも束の間、驚くべき事を言われる。

「うらら、俺に触れても怖くないか?」