クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 こういう事がスマートにできるから、きっと学校でもモテるんだろうな……。

 なんて考えながら、いつものパジャマに着替える。

「りおくん、着替えたよ……っ、わっ!」

「……っぶな。やっぱ熱上がってきてんな。」

 部屋の扉を開けて、りおくんに着替えれた事を伝える。

 するとその拍子に軽いめまいがきて、立ちくらみが起きてしまった。

 そのままりおくんに抱き留められて、りおくんの体温に包まれる。

 ……あったかい、りおくんの体温。

 私は比較的体温が低いから、今のりおくんの体温がちょうどいい。

 きっと、熱が出ている事もあるんだろうけど……。

「……ひゃっ、りおくん……!?」

「暴れたら落ちるぞ。」

 そして流れるようにお姫様抱っこされて、ベッドに寝かせられる。

 布団も被せてくれて、私は完全に寝られる状態になった。

「おばさんには俺から連絡しとくから、うららはゆっくり休んどけ。」

 ぽんぽんと私の頭を撫でてから、すっと立ち上がったりおくん。

 えっ、もう行っちゃうのっ……?