クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「うん、俺もうららのこと好きだ。」

「…………はえっ?」

 本当はもっと、かっこよく告白したかったけど。

 うららがそう言ってくれたんだから、俺も答えないとって思った。

 突然の俺の告白に、うららは開いた口が塞がらないようで。

「え、あ……そ、それって……あのっ……」

「俺もうららのこと、恋愛で好き。幼なじみとしてなんか、見た事なかった。俺はずっと、うららのことが好きだ。」

「……っ! ほ、本当……?」

「当たり前だ。ずっとうららしか見えなかった。」

 うららしか、夢中になれなかった。

 この世界はうららが中心かもしれないと、本気で考えた事もあった。

 もう隠す事もないだろうと思い、率直な気持ちを口にする。

 その瞬間、うららの瞳から一粒の涙が零れ落ちた。

「そう、なんだっ……すっごく、嬉しいっ……!」

「俺もめっちゃ嬉しい。うららが俺のこと好きとか、今でも夢みたいだ。」

「ゆ、夢じゃないよっ!」

 慌てて否定するうららの行動に、くすっと笑みが零れる。

 夢でも嘘でもないって、分かってる。夢だったらこんなにリアリティはない。