クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 ……けど、志珠ちゃんはそうじゃないらしく。

「は? 誰がこんな脳筋ドジ馬鹿とお似合いなんだか。」

「え、志珠流石に酷くね? 泣くよ俺。」

「勝手に泣いとけば。」

 あ……もしかして、言わないほうが良かった?

 今にも泣きだしそうな大貴君は、結構メンタルをやられたらしく。

「うぅっ、俺今日はずっと沈んどく!」

 と大きな声で宣言し、自分の席に戻っていってしまった。

 ……なんだかごめんね、大貴君。

 どうしようもなく申し訳なくなり、心の中で大貴君に謝罪した。



 ……う、やっぱりまだ本調子じゃなかった。

 総合の時間だけど、私は静かに頭を押さえる。

 私のクラスは担任の先生がイベント事が大好きだから、よく他クラスと交流会的なものを開いている。

 今回は男女混合バレーをするらしく、私は得点係に回った。

 理由は、まだまだ体がしんどいから。

 もし試合の途中で倒れても迷惑がかかるし、だったら最初から大人しくしておいたほうが良いと思ったんだ。

 試合が始まるまで、私はぼんやり志珠ちゃんとの会話を思い出した。